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1954年 千葉県出身 |
院長 鈴木 秀夫 |
近代西洋医学に、補完・代替医療(complementary and alternative medicine: CAM)をその安全性と有効性を検討しながら統合していく新しい医療概念です。 心と身体を別々に考える従来の近代西洋医学に対して、心と身体は密接な関係があると考える心身医学(mind-body medicine)や行動医学の立場から人の健康や病気を考えていきます。 スピリチュアリティ(霊性)をも包括したホリスティックな視点も重視しています。 鈴木医院では、東洋医学に代表される漢方、鍼灸などの伝統医療や民間医療からも治療法を選択し、人間のもつ自然治癒力を目覚めさせ、心身のバランスを整え、免疫力の向上や痛み の緩和につとめています。
標準治療からもれた患者さんを救う
統合医療は、野球で例えるなら長打力はなくともこつこつと点を取る治療法です。それに対して標準治療は、長打力をいかした治療ですが、
打者の足元がぐらつき調子が悪ければ点は取れません。こつこつ治療と一発長打治療がバランスよく配合されれば医療はより患者さんのためになります。
今回は、癌の標準治療を受けたにもかかわらず治癒に至らないあるいは再発した方、またすでに癌が進行していて標準治療を受けられないほど体力、
気力が消耗してしまった方に私が実践している治療法について述べます。
標準治療後再発した癌は進行が速くなる場合があります。その原因として、癌細胞内のミトコンドリアのフリーラジカルが増えより悪性度の高いものに変化すること、
免疫細胞がダメージを受けること、消化吸収不良のため体が低栄養となり活性酸素消去能が低下してしまうことが考えらえます。
障害を受けた細胞では、生命エネルギーの素であるアデノシン3燐酸(ATP)の産生が低下し、自律神経は交感神経過緊張状態となり、だるさ、不眠、食欲低下、便秘、
冷え等の症状が現れます。新陳代謝機能も低下しますので傷ついた組織の修復に手間取ります。
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生命に必要なエレメントを考えてみますと図1のようになります。これらのエレメントを活用し調和させることによりミトコンドリア が活性化しATPが増え体調が良くなります。 ATPを増やすためには、ミトコンドリアに十分に酸素が取り込まれることが最も重要です。 図1に示した光、水、空気を 利用すると細胞に吸収され易い酸素ができます。光はエネルギーであり、そのエネルギーは水分子によく吸収され、さらに水分子が振動するとそこからエネルギー が放射されます。これを利用した機器(AirO2)がありますので自宅でも使用可能です。この器械の触媒中で高湿度の空気中の酸素が瞬時に酸素→一重項酸素‡酸素(2/100万秒)に変化します。 |
| 図1 生命に必要なエレメント |
このときに放出される光エネルギーが水蒸気の水分子を振動させ、これを吸うと細胞の酸素の取り込みが多くなりATP産生が増加します。
自律神経系は副交感神経優となり、熟睡することができます。これを続けていくと抑うつ気分が次第になくなり、よりエネルギッシュになります。
Bio oxidative 療法(免疫能に拍車を入れる療法。鞭は入れない)生物学的酸化療法は、紫外線やオゾン等を適切に使用し免疫を活性化させる方法です。
フォトルミネッセンス(紫外線を自己の血液に照射し体内に戻す方法)、オゾン、過酸化水素を用いる方法があります。
特に低栄養状態で活性酸素消去能が不十分な方のfirst choiceとして、フォトルミネッセンス治療は効果的です。
この方法は感染症の治療として歴史があり、WC Douglass MDがアフリカの末期のエイズ患者に使用しかなりの成績を収めました。
これで自己免疫能を刺激し細菌やウィルス、癌に対する抵抗力を上げます。AirO2により細胞の酸素摂取能を上げながらこれらの治療を併用するとより効果的です。
人によっては、体内にカビが増える場合があり倦怠感、食欲不振等の症状がでます。このような場合はCLO2の投与を行います。
次に新陳代謝を上げる必要があります。方法はいくつかありますが、今回はオロット酸(OA)の効果についてです。
傷ついた組織修復のためには核酸合成能を促進する必要があり、核酸塩基であるピリミジンを増やすことが必要です。
半必須栄養素であるOAは、ピリミジンやシチジンを増やします。ピリミジンが増えるとNK細胞が活性化します。
またシチジンは傷ついた細胞が速く修復されるのを助け、また肝臓でのグリコーゲン(エネルギーの貯蓄)のたくわえを増やします。
OAをトライアスロンの選手に使用した実験では、OAは有意に完走時間を短縮させ疲労ホルモンであるコーチゾール、インスリン値を低下させました。
また虚血時の心筋や脳の保護作用もあり、OAは精神的肉体的ストレス下にある場合には、特に効果的です。
がんの悪性度を下げるために癌細胞のミトコンドリア中の活性酸素を減らすことも必要と考えられますが、水素もその選択肢の一つです。
水素は、他の抗酸化栄養素とは異なりミトコンドリア内まで到達できます。水素は、悪性度の高いハイドロキシラジカルを選択的に消去します。
(日本医大太田の脳虚血時の水素ガスの効果より)しかし水素水のメーカーにより十分な水素が入っていないものもありますので注意を要します。
また投与回数も、濃度も癌に関しては未だ明らかではありません。栄養素の一つとしてのオメガ3脂肪酸(αリノレン酸、EPA,DHA)の役割。
炎症は、癌を進行させます。魚油のEPA,DHAは、炎症を抑え、癌による悪疫質から保護すると同時に栄養状態の良、不良にかかわらず予後を良好なものにします。
本邦の循環器領域では、血中のEPA/アラキドン酸(AA)が0.72以上は、心筋梗塞、脳梗塞の再発作を約40%低下させますので、
癌の場合も最低でもこの比以上が必要でしょう。植物性の紫蘇油や亜麻仁油のαリノレン酸は、癌抑制効果が比較的強く、
亜麻仁油とカッテージチーズとを組み合わせた食事法がBudwigダイエットとして有名です。
がん細胞のミトコンドリアに対する治療法
ミトコンドリアの中でATPを作るには2つの回路があります。酸素を利用する回路(好気的回路)と利用しない回路
(嫌気的回路)です。正常細胞は、両者を利用しますが、がん細胞は、嫌気性がメインになります。
がん細胞が好気性回路を使うように仕向けるとミトコンドリアからがん細胞が死ぬような命令を出します。
ジクロロ酢酸はこれを可能にします。アルバータ大学で治験中ですが、副作用として抹消神経障害、時に肝障害があります。
この代替物としてピルビン酸を使用しています。ピルビン酸は、体内に普遍的にあり副作用は少ないと思われます。
がん細胞の異常ミトコンドリアが正常化すると癌細胞は正常細胞に変わる?
がんのできた臓器別に調整されたアミノ酸と微量ミネラルを組み合わせると、癌のミトコンドリアが正常化し癌細胞も正常化してきます。
この治療法は、Tallbergが、癌の自然治癒からヒントを得た治療法です。現在前立腺癌、乳癌、腎臓癌、メラノーマ等のコードがあります。
その他の治療法として、コロイドヨード,抗マラリア薬、重曹、刺絡療法、低血糖ビタミンB17療法(IPT)、軽水素水等多々行っておりますが、
重要なことは、自分自身が日々の生活を気持ちよくゆったりと送ること。このことが治癒への近道だと思います。
● 2009.6.20「アンチエストロゲンダイエット」

● 2008.11.06「タイプ別メタボリック食事法」